【解説】ネットマーケティング検定は意味がないと言われる理由と効果的な使い方を徹底解説

WEBマーケティングの勉強をしようと思って資格を調べたんだけど、ネットマーケティング検定って意味がないの?だったらやる意味ってなんだろう。。


ネットマーケティング検定は意味がないの?と疑問を持たれているあなた

結論から言うと、転職・就職・副業を有利にしたいという理由では「意味がない」です。

ただ「検定を取得する意味がない」というわけではないので、

本記事ではネットマーケティング検定について疑問を持たれている方に以下を解説します。

この記事で解決するお悩み
  • ネットマーケティング検定とは
  • ネットマーケティング検定の意義と資格の使い道
  • ネットマーケティング検定おすすめ参考書と最速の勉強法


この記事の著者

管理人

とり部長|マーケター

プロフィール

年間約10個のサイト(1~800万PV/月)の運営担当している分析とメディア戦略が得意なマーケター。【自己紹介】▶学習院大学卒業▶経営学修士(MBA)▶広告運用経験4年▶現在6目の会社員マーケター

本記事はアフィリエイト広告を利用しています。

ネットマーケティング検定とは

ネットマーケティング検定とは「初心者から経験者まで幅広い層に対して、効果的なネットマーケティング戦略の立案や実行ができる能力を身につけているか知識や、スキルを評価する」ことを目的にした試験です。

本検定はサーティファイという企業が主催する民間資格ですが、

NPO法人実務能力認定機構(ACPA)という評価機関によって認められている試験です。


対象者は

  1. ネットマーケティング初心者
    • デジタルマーケティングの基本知識やスキルを身につけたい人。
  2. マーケティング担当者・専門家
    • 既存のマーケティング知識をアップデートし、最新のネットマーケティング手法を習得したい人。
  3. ウェブデザイナーやデベロッパー
    • ウェブ制作や開発に関わる人で、デジタルマーケティングの視点を取り入れたい人。
  4. 企業経営者・マネージャー
    • 自社のネットマーケティング戦略を立案・実行するための知識やスキルを持ちたい人。
  5. 自営業・フリーランス
    • 自分のビジネスやサービスをネット上で宣伝・販売するためのマーケティング手法を学びたい人。

と多岐にわたります。これはネットマーケティングの知識を覚えることは、

WEBを使う人にどのように見せれば効果的かという方法ややり方が分かるようになるので、さまざまな職種の人が入っています。


試験内容は

  • デジタルマーケティングの基礎知識
  • ウェブ解析とパフォーマンス測定
  • セキュリティ対策
  • サーチエンジン最適化(SEO)
  • サーチエンジンマーケティング(SEM)
  • ソーシャルメディアマーケティング(SMM)
  • コンテンツマーケティング
  • メールマーケティング
  • プログラミング
  • ウェブ広告
  • ファシリテート能力

などネットマーケティングについての運用・管理など幅広い知識が含まれています。

続いて実際の試験概要について説明します。


ネットマーケティング検定の概要

実施概要

ネットマーケティング検定は毎年2月・8月(7月)の年2回開催する試験です。

人によって異なりますが、公式サイトでは目安として学習時間は15時間と記載されておりますが、

WEBマーケティングの知識が全くない人では20時間程度(参考書は300ページ程度)以上あれば合格をすることが可能です。

問題数40問(基本問題30問+事例問題10問)
解答形式択一選択式(4択)
試験時間80分
試験日程【全国一斉試験】
試験日はこちらをご確認ください。
【団体受験】
各団体において都合の良い日時を設定し受験することができます。
申込締切●リモートWebテスト形式:試験実施日の1週間前まで
●【団体試験のみ】マークシート形式:試験実施日の2週間前まで
合格基準得点率70%以上
受験料(税込)6,000円
累計受験者数9,229名(2022年3月31日時点)
合格率73.1%(2021年度平均合格率)
学習時間の目安15時間
引用:ネットマーケティング検定>実施概要

出題範囲


出題範囲はインターネットを活用したマーケティング手法の知識や

実務上必要な外注管理やコンプライアンスなどが含まれています。

具体的にはデジタルマーケティングの基本知識から戦略立案、ウェブ解析、SEO、SEM、SMM、

コンテンツマーケティング、メールマーケティング、ウェブ広告、ウェブサイト制作の基礎まで、

ネットマーケティングに関連する幅広いトピックを網羅しています。

大項目中項目
インターネットマーケティング総論1.概論
2.インターネット技術概論
インターネットマーケティング各論3.総論
4.リサーチ
5.PR・ブランディング
6.広告
7.インターネット販売
8.効果測定
関連知識9.外注管理
10.ポリシー
11.関連法規
12.コンプライアンスとCSR
事例問題事例問題
引用:ネットマーケティング検定>実施概要

※その時によって内容が変わりますので、最新の出題範囲はネットマーケティング検定公式サイトでご確認ください。

合格率と学習時間の目安

合格率は73.1%(2021年度平均合格率)ですので、そこまで難易度は高くありません。

4択問題で得点率70%以上なので、一言一句を覚えるよりも、

言葉のニュアンスなどをつかめば合格できる試験となっております。

学習時間は公式サイトによると15時間ということですが、

参考書が約350ページ程度あるので、ネットマーケティング未経験者は20時間程度かかる場合もあります。

ただ後述する勉強方法さえ間違えなければ、大半の場合15時間で合格レベルまで持っていけます。


ネットマーケティング検定が「意味ない」と言われる理由と受験するメリット

「意味がない」と聞いたことがある試験は、モチベーションが湧かないと思いますので、

「意味がない」と言われる理由について解説します。

意味がないという言葉は「〇〇になれる」と期待していたのに、期待とは違うと結果だったいう勘違いが大半です。

ここでは、ネットマーケティング検定に対する受講前に事前に知っておきたい勘違い3選を具体的に説明します。

ネットマーケティング検定受験希望者の勘違い3選

転職や副業で有利になると思っている

ネットマーケティング検定を取得することで、一定の知識やスキルを証明できますが、転職や副業で有利になることはありません。

実際に転職サイトのdodaでは23万件以上の求人情報の中でネットマーケティング検定を歓迎するのは1件(2023年4月現在)しかありません。

同様にリクナビnextマイナビ転職で「ネットマーケティング検定」と検索しても、

転職や副業で、募集要項・歓迎条件で「検定を取得している人」など書いてある企業はほぼありません。

検定の勉強をするだけで実務スキルが身につくと思っている

ネットマーケティング検定は基本的な知識や理論を学ぶことができますが、

実務スキルを習得するには、実際に業務を行う経験や継続的な学習が必要です。

検定資格だけでは実務で活かせるスキルが十分に身につかないこともあります。

野球をできるようになるために「野球上達法」の本をだけ読んでいても、上手にならないと一緒です。

検定資格の価値が業界全体で同じく評価されると思っている

ネットマーケティング検定の価値は、企業や業界によってかなり異なります

一部の企業では資格が高い評価をされる一方で、実務経験やスキルの実証のみが重要視される企業もあります。

特に実際にマーケティングに力を入れているIT系の企業は、実績や実務経験を重視するのでほぼ評価されません。

一方でアナログ系でこれからITに力を入れる企業では、評価されやすいという印象です。


では、何故実務でも転職でも使えないのに、検定を受けるメリットがあるのでしょうか。

ネットマーケティング検定を受験する意義とメリット

ネットマーケティングの市場はまだまだ拡大傾向している

ネットマーケティングの市場はまだまだ拡大中で、市場での需要がさらに高まってきます


実際に以下に記載したインターネット広告は顕著で、

多くの企業が、テレビや新聞などの「マスメディア」と呼ばれるメディアから、

インターネット広告にどんどんと切り替えております。

切り替えていくということは減っている方が需要がなくなり、増えている方の需要が高まるということになります。


出典:電通報「『2021年 日本の広告費』解説


ネットマーケティングの共通言語を話せるようになる

これはネットマーケティング未経験者の後輩に教えている私が感じるメリットですが、

マーケティングをしていると日ごろから以下のような専門用語が飛び交います。

先輩
先輩

「A社でやっているSNS広告のCPCは良いんだけど、LPへのオーガニック検索での流入が少ないから、結果的にCVRが下がっているかな。次にSEO的にどのクエリを狙うか考えてみようか。」


この時に瞬時に一つ一つのワードが分からなければ、

まるで言葉の通じない国に放置されたようになり、未経験からついていくのはかなりしんどいです。

ネットマーケティング検定ではこのような言葉の知識が網羅されいるため、

検定の勉強をすることで、異業種からの転職でもスムーズにコミュニケーションができるようになります


ネットマーケティングという幅広い学習範囲の中での勉強のポイントが定まる

ネットマーケティングやWEBマーケティングといった分野は

「SEO、SNSマーケティング、コンテンツマーケティング、メールマーケティング、アフィリエイトなど」学習範囲がとても広い分野です。

そのため初心者からすると「何から手を付け始めればよいか分からない・・」という悩みが多くあります。

手を付けたものの役立つ知識を学べている実感がわかなく、結果的に途中で勉強をあきらめてしまう人をかなり見てきました。


その点でネットマーケティング検定は全体を網羅しており、

各分野の基本的な知識や技術をバランスよく学ぶことができます

検定の学習を進めることで、自分が興味を持ったり、得意とする分野を見つけられる可能性があります。


このようにネットマーケティング検定は「WEBマーケティングの世界とは」を学ぶようなもので、

そこから先にどのように実務知識をつけてキャリア設計の指針にすることができます。

約15時間で全体像を学べるのと、証明書をもらえるのは結構お得だと思います。


ネットマーケティング検定の試験対策

おすすめ参考書と問題集

ネットマーケティング検定の参考書

この公式テキストは、検定試験を主催する団体が作成しており、試験範囲を正確かつ網羅的にカバーしています。

検定試験の出題者が作成した教材であるため、試験に必要な知識や技術を効率的に学ぶことができます。

公式テキストは、ネットマーケティングの基本から応用までを幅広く扱い、各分野の概要や主要な手法、具体的な事例を紹介しています。また、テキストの各章では、重要なポイントや試験で出題されやすい部分が強調されており、試験対策にも役立ちます。


ネットマーケティング検定の問題集

公式テキスト同様に検定試験の主催団体が作成している問題集です。

ネットマーケティング検定試験の過去数年間の出題内容を網羅しており、

試験の出題傾向や問題の難易度を把握することができます。


また、解答に対する詳細な解説が付いているため、自分の理解度を確認しながら、苦手な部分を克服することができます。


公式テキストで基本的な知識を身につけた後、この過去問題集を活用し、総合的な試験対策を進めましょう。ネットマーケティング検定過去問題集 第4版を使って継続的に学習を行うことで、試験に自信を持って臨むことができるでしょう。

ネットマーケティング検定を最速で取得するための勉強方法

では最速で取得するために、合理的な方法をお伝えします。

この方法を覚えれば、ネットマーケティング検定だけにかかわらず、どの資格も最短の勉強時間で取得することができます。

実際に私も資格マニアで、毎回この方法で試験勉強をしていますが、検定や試験で落ちたことはありません。

※この方法では参考書や過去問にかきこむため、購入の際はkindleなどの電子書籍ではなく、紙の書籍での購入をおすすめしします。

STEP1 参考書は開かずに、まずは過去問集で直近の過去問を解いてみる

過去問をやりながら出題範囲や問題傾向など全体像と、自分の実力を把握しましょう。

参考書は最初から読みたくなってしまい時間がかかるので、

まずは参考書の読むべき場所の特定をするために過去問を解きます

ネットマーケティングの分野は毎年新しい情報が出てきますので、最初は最新の過去問で実力を試しましょう

過去問を解く際は以下の2点をやりながら回答してください。

1,過去問をやりながら「自分が分からない言葉」に下線を引く。

 →後で参考書で調べるために、自分が意味や正しくニュアンスを理解していない言葉にチェックをつけます。

2,絶対正解する自信がない問題について、問題番号に〇をつけましょう。

 →4択問題では適当にやっても25%の確立で当たりますが、次回は75%の確率で間違えます。

  過去問をやりながら「次回やったら間違えるかも」という問題にはチェックを付けます。

※必ず問題を解きながらチェックしてください。答え合わせで〇をつけると、正解した安心感で復習しなくなるので。

 過去問を解く目的は正解数を高めることではなく「何が分からないか」を可視化させることです。

STEP2 過去問で「分からない言葉」と「自信がない問題」の解説と、その部分の参考書を読む

過去問で分からない言葉があったら解説のページか参考書の同ページの余白に、

丸写しせずに自分の言葉で手書きでメモ書いていきます。

実際にプリンストン大学の研究結果では「人間ペンを動かした方が記憶が定着しやすい」という結果が出ています。

参考:Harvard Business Publishing”What You Miss When You Take Notes on Your Laptop July 31, 2015


メモを書く際は、別ノートにしないことをおすすめします。

参考書とメモの場所は記憶がリンクさせられるように同じ場所に書いてください。同じ場所にすれば、参考書の言葉の補足として記憶に取り込みやすくなります。

初回にやった過去問が最も時間がかかりますが、ここだけは時間がかかっても丁寧にやってください。

ここで努力できれば次の過去問での点数は確実にあがり、参考書を読む時間は半分以下になります。

STEP3 もう一度同じ過去問を解く

先に進みたい気持ちを抑えながら、STEP1で解いた過去問を再度解きます

STEP2をしっかりやっていれば半分以下の時間で過去問が終わるはずです。

再度同じ過去問を解く理由は、参考書を見ながら復習をしていくと、最初に復習したものから順番に忘れていくからです。

ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した「エビングハウスの忘却曲線」では、

「人間は1日で74%のことを忘れる」と言われています。

記憶を定着させるためには、再度記憶を呼び返す(復習)することが重要だと言われています。

参考:日本経営心理士協会「エビングハウスの忘却曲線


STEP4 一つ前の過去問を解き、分からない言葉と問題を解説と参考書で調べる

ここからは先ほどの流れと同様です。過去問を解きながら、

「分からない言葉」「分からない問題」にチェックをつけ、参考書を読みます。

終わったら再度同じ過去問の分からなかった問題だけ解いていきます。

※回答出来る自信がある問題は、見直す必要はありません。

STEP5 最初に解いた過去問(STEP1)に再度目を通し、次に古い過去問に移る

再度STEP1で解いた過去問を復習します。

問題を解きなおすのではなく①参考書を見ながら書いたメモ ②当時分からなかった言葉・問題 だけに目を通します。

次に3回目の過去問に移りますが、ここで大半の方は合格点をとれるようになります。

この後は以下の流れを

過去問を解き→分からなかった言葉・問題を参考書で調べる→過去問の復習→前に解いた過去問の間違えた部分に目を通す→さらに古い過去問へ進む

となります。


この中ではSTEP2の初回過去問の「分からなかった言葉・問題」について復習部分が最も時間がかかり、

心が折れそうになると思います。


今後伸びていく専門性の高い分野なので、ひと踏ん張りして、最速で成功をつかみ取ってください!


まとめ|ネットマーケティング検定の目的を考えて受講し、マーケティングの世界へ踏み出そう!

この記事では、ネットマーケティング検定の意義や試験対策、おすすめの教材について紹介しました。

ネットマーケティング検定は、広範囲の知識を習得し、共通言語を話せるようになることで、自分自身のスキルを向上させることができます。

検定に向けて、まずは「過去問」や「公式テキスト」を効果的に使って、

短時間で覚えていきましょう。


ネットマーケティング検定は、あなたのキャリアやビジネスにおいて大きなメリットをもたらすことでしょう。

効果的な試験対策を行い、自信を持って試験に挑戦しましょう。

本サイトではマーケターやWebマーケターを目指す人や、初心者のための情報を提供していきます。