Googleアナリティクスのダイレクト(Direct)って何?かなり数が多いんだけど、一般的にどれくらいが普通なのかな?減らすために何すればいいか教えて。
Webのアクセス状況を分析するときにGoogleアナリティクスのレポートページ内で、
「どのようなユーザーが集まったか(流入経路)」を調べるのは重要です。
「Direct(ダイレクト)」とは流入経路の一つで
「ブラウザ上に直接URLを入力して自サイトにたどり着いたアクセス」のことを指しますが、
具体的にどんな時にダイレクトと表示されるか分からず、数も多いので分析が困りますよね。
またユニバーサルアナリティクス(UA)を使っていた方は、
UAのホーム画面上の「参照元/メディア」レポートで閲覧できたけど、
GA4だとメニューバーから消えて分からなくなったという方もいると思ます。
本記事はそんなDirect(ダイレクト)でお悩みを抱えている方へ、以下の内容を解説します!
- Googleアナリティクス(GA4)でのダイレクト(Direct)の意味と発生条件
- Googleアナリティクス(GA4)でのダイレクトの確認方法
- ダイレクトの割合の目安。多いか少ないかどっちがいいか
- ダイレクトを減らすため対策とランディングページの確認方法
管理人
とり部長|マーケター
間約10個のサイト(1~800万PV/月)の運営担当している分析とメディア戦略が得意なWebマーケター。【自己紹介】▶学習院大学卒業▶経営学修士(MBA)▶広告運用経験4年▶現在10年目の会社員マーケター
Googleアナリティクスのダイレクト(Direct)の意味とは?
Googleアナリティクスのダイレクト(Direct)とは、流入経路の一つで
「ブラウザ上に直接URLを入力して自サイトにたどり着いたアクセス」か
「直接リンクの中でGoogle自体が参照元のリンク場所を特定できないアクセス」のことです。
具体的には以下のようなパターンがDirectと表示されるものです。
- お気に入り登録やブックマークからのトラフィック
- 閲覧履歴からクリックされたトラフィック
- キャッシュデータが残っている場合、検索時に書いている途中などでサジェスト表示されたURLからのトラフィック
- メッセンジャーアプリ(Facebook Messenger や Skypeなど)、追跡できないソーシャル メディアからのトラフィック。
- PDF、Word などのオフライン ドキュメントからのトラフィック。
- 一部のメール マーケティング ツールからのトラフィック
- 参照元の意図的に取得されないようにセキュリティで設定してある場合のトラフィック
- 一部のスマートフォンアプリからのアクセス
- 自サイトがSSL化されていないサイト(http)で、外部のSSL化されているサイト(https)に設置されたリンクのトラフィック
- 外部のSSL化されていないサイト(http)から、SSL化されている自サイト(https)リンクがクリックされたトラフィック
- 短縮URLサービスで発行された短縮URLからのトラフィック(ただし、URL 短縮サービスがソースとして表示される場合もありますので全てではありません)。
ダイレクト(Direct)には2つの解釈があり、
1つは自サイトの認知度が高くなっている兆候と考えるケースです。
具体的には「ブックマークからのアクセス」「履歴からアクセス」など、
指定で自サイトに訪問してくれるユーザーはこれにあたります。
もう1つの解釈として、参照元が分からなく流入経路のアクセス解析ができないと考えるケースです。
要すると「どこから来たか分からないが、自サイトにユーザーが訪問したのは確認したよ」とGoogleアナリティクスが言っており、
単に流入元ごとの解析が難しくなったととらえるケースです。
後半で対策方法や参照元の分析方法をお伝えしますので、参考にしてください。
豆知識|ダイレクト(Direct)と他のURLクリックトラフィックとの違いは?
ダイレクト(Direct)と、参照(Referral)やSNS(Social)などは両方ともリンクで張られているURLをクリックして飛んできたという意味では同じです。違う点はGoogleが参照元のリンク先を特定できるか否かで、特定できないにダイレクト(Direct)と表示され、特定できる場合は他の項目が表示されます。そのためSNSに書いてあるリンクを、一度デスクトップ上のドキュメントにコピーしてクリックした場合はダイレクト(Direct)と表示されます。
Googleアナリティクスでダイレクト(Direct)を確認する方法
Google アナリティクス(GA4)にログインして、
左側メニューバー内の[レポート]を選択し、
[ライフサイクル]で[トラフィック獲得]を選択します。参考
ユニバーサル アナリティクス(UA)を使用している場合。[集客]に移動し、 [すべてのトラフィック]の下の[チャネル] に移動すると、同様のレポートを表示できます。さらにDirectをクリックすると詳細データを見ることができます。
※2023年7月でサポートが終了するので、まだの方は早めにGA4に慣れておきましょう。
Googleアナリティクスでのダイレクト(Direct)の目安割合
ダイレクト(Direct)は多いか少ないかどちらが良いか
結論から言うと『少ない』に越したことはありません。
ダイレクト(Direct)が少ないということは、どこから来たか判別できるユーザーが多いということになります。
トラフィックの判別ができれば、その分精度の高い効果測定や意思決定ができるようになります。
一方でダイレクト(Direct)はすべてが悪いわけではないのでご注意ください。
また、0にすることは難しいのも事実ですが、
高い効果測定をするためには基準値と減らす対策の両方を知っておく必要があります。
ダイレクトの基準値(ベンチマーク)は
経験則になりますが、トラフィック全体の5-20%の範囲が基準値で、20% を大幅に超えるべきではありません。
ただ昨今スマホ利用率が増えてきており、
全体的にダイレクトになるケースが増えてきているので25% や 30% という数字も正しいときもありますが、
25%を超える場合は原因があるケース大半です。
※業種やサイトの内容によって異なります。
豆知識ととり部長の考え|スマートフォン利用者数が増えると、ダイレクトも増えるの?
昨今スマートフォンで検索をする人が増えたので、ダイレクトトラフィックも増加傾向にあります。実際に私も5年間とあるサイト運用担当のしていますが、ダイレクトは年々増加しています。
理由としてスマートフォンは、ユーザーが快適に使えるように、最短で検索結果までたどり着くように過去の検索結果を残すという特性があるからです。皆さんもスマートフォンの検索時に、safariやchromeなどでサジェスト表示されたURLや最近見たページなどをクリックする機会はあるのではないでしょうか。
また私は近い将来、音声認識が主流になったりAIが発達すると、さらにダイレクトが増えると予想しています。
検索行為も「アレクサ、●●を調べて」というと、直接サイトに飛ぶのが当たり前になりつつあります。逆に「アレクサ、調べて」といって「10個あるのですが、上から何番目にします?」と質問返しされたら快適ではないですからね。
ダイレクト(Direct)を減らすための対策
ダイレクトを減らす目的
減らす方法の解説の前に、ダイレクト減らす目的をおさらいしましょう。
目的は正確なトラフィックを特定することで、分析の精度を上げて、意思決定の精度を高くすることです。
サイト運営を飲食店経営で例えると、
お客様が車で来たか、徒歩で来たか(流入経路)が分からないのに、店内の状況を分析すると若い女性が多かったので、カクテルメニューを増やそう!・・・・なんて選択は取れませんよね。もし車が大半だったら売れないですし。
だからこそ流入元というのはかなり重要なんです。
実店舗であれば目や耳で反応が分かりますが、Webの場合は数字だけで推測しなければなりません。
ダイレクトを減らす方法
Directを減らす方法は、大きく分けて3段階に分かれます。
1,発生場所を調べる
2,次に推移とページ内容から流入元の推測する
3,推測が出来たら、設置されているURLを特定できるURLに差し替えるなどの対策をとる
この流れを詳しく見ていきましょう。
イメージはお医者さんが病気を治療する時と同じで、
①最初は症状の確認するための「検査」
②次に症状をヒアリングし処置方法を考える「診察」
③最後に薬や手術などの「治療」
をする流れだね。
Googleアナリティクス(GA4)でダイレクト(Direct)の最も多いページと、
ランディングページ(最初に入ってきたページ)を調べます。
ページ右側に比較の作成というメニューがでるので、ディメンションを[最初のユーザーのデフォルトチャネルグループ]にして、ディメンションの値を[Direct]を選択し。右下の[適用]をクリックします。
ページ上部の[すべてのユーザー]の×を押して表示を消します。
セッションをクリックし、昇順に並び替えをします。ラインディングページ列に記載されている内容がドメイン以下のリンク先となります。
これでダイレクトのトラフィックが多いページを特定することができました。この場合は例の場合は、ディレクトリ以降に何も表示されていないので、トップページになりますね。
この章は中級以上なので「対策を知りたい!!」という方はスルーしていただいて次に進んでください。
波形や数値を見ながら情報を考察し、いくつも仮説を出します。
次にダイレクトが増えたきっかけを知るには、前後に何をしたかを整理する必要があります。
<中級分析テクニック|波形から考察する方法>
上がり続ける波形|Direct以外も上がっているかを確認します。全体が上がると必然的に量も増えるので、認知度が上がってきたと良い兆候です。慣れている人は「量」と「率」の両方の目線を持つ必要があります。
単発スパイク状の波形|瞬間的に見て捨てたり消えたりする媒体を疑います。具体的には新聞・ポスティング・DMハガキなど紙媒体か、アプリのプッシュ通知、TV番組内での紹介などがそれにあたります。
急に上がって右肩下がりの波形|メルマガツールやアクセス数の高いメディアのニュースやバナー広告が表示されたこと(※経験上アクセス数がある媒体は大体SSL化されているので可能性は少ないです。)など最初にアクセスが集中するもの疑います。
規則性がない場合|アクセス全体の比率を見ながらですが、全体も増えているようであれば被リンクが増え、認知度が上がったとポジティブにとらえてよいかと思います。SNSや、看板や交通広告のQR、SSL化されていない被リンク、ダウンロード資料など規則性がないものです。
上記例で挙げたグラフは13日からWEB広告を多くしたので、その分で全体的なサイトの認知度が上がったと特に対処はしませんでした。
とり部長の体験談|1日だけ急にダイレクトが増えたときの対処
園芸サイトのWebマーケティングを担当していた時に、急に1000ユーザー/日ぐらいのダイレクト(Direct)アクセスがありました。ランディングページを調べるとTOPページへ特定の日のみ発生していました。
プロモーションを調べると新聞に広告を掲載したようで、結果としてそこに書かれているQRコードからのアクセスと判明しました。次の広告から参照元を特定できるURLに差し替えて、プランを練っていました。
以下の3つは特に対策してほしいことです。
①と②についてまだ対処していない方は早めに作業されることをおすすめします。
企業のサイト管理者であれば、内部トラフィックの除外は早めに実施することをおすすめします。
Directにはお気に入り登録して入ってくる人と、検索窓の候補にあがってくる履歴リンクをクリックする場合があります。
自サイトの関係者や制作会社、代理店は自サイトを頻度が最も高いです。また管理者たちの情報を取得しても、分析するときの邪魔になってしまうので、早めに除外しましょう。
自身のIPアドレスの確認はこちらから。
自サイトがSSL化されていない場合すぐに対処することをおすすめします。
理由はDirectを減らすだけではなく、検索結果上位を狙いWEBアクセス数を増やすためにはSEO的にも不利だからです。httpsにすることでセキュリティが強化され、WEBの高速化されるので、検索エンジンから評価されやすくなります。
実際にGoogleでの検索結果を見ていただくと、上位入っているサイトの大半はhttpsになっています。
累計発行8万の安心感と、即SSL化できるスピード感がおすすめポイントです。
また「とりあえずやってみようかな」という方向けの、
無料版もあるので、自サイトがhttpの人は早めに設定することをおすすめします。
今なら有料証明書が最大80%OFF
<XサーバーのSSL証明書の選び方>
ブロガーや個人サイトでとりあえず入れてみたい人は「無料版」
ブロガーや個人サイトでセキュリティを強くしたい人は「Cloud SSL」
複数サイト管理をしている場合「Cloud SSLワイルドカード証明書」
企業の場合「企業認証SSL以上」
メールマーケティングツールや紙媒体でQRコードを掲出したり、
特定の場所にURLを出すよという場合、識別できるIDをつけましょう。
キャンペーンURLの作り方
以下各項目の記入する内容と例を記載します。
例は「3月17日から4月の割引キャンペーンのチラシAタイプを配布し、QRコードから本サイトのトップページへ誘導します。」という場合の書き方です。
記載が終わると入力欄下に、URLが発行されるのでコピーして、目的の場所に使ってください。
WEB広告やリンクバナーであれば問題ないですが、
QRコードにすると画像サイズが多くなるので、短縮URLにしても問題ないです。
ダイレクト(Direct)が多く正確な分析できているか分からない方は
Googleアナリティクスでダイレクトが多い理由は上記①~③で一部解消できますが、
まだダイレクトの数が多くて正しく分析できているか不安な方は、早めに専門家にWEBを分析してもらいましょう。
正確な分析をしないまま放置していると、WEBの施策や、キャンペーンなどの効果測定が正しくできなくなります。
結果的にサイトのPDCAサイクルが回せなくなってしまい、
場合によっては労力をかけてもアクセスが集まらなく、費用対効果がわるいサイトになる可能性があります。
ダイレクトでお悩みの方向けに以下2つのWEBコンサルをご紹介します。
WEBコンサルと聞くとかなり高額なイメージがある方もいると思いますが、以下では特に低価格な2社を紹介します。
低価格で相談できるWEBコンサル
ベンチャー企業・個人経営の方におすすめのWEBとSNS運用のプロとの顧問契約プランです。
「困ったときにWEBやSNSについて安心して相談できる人がいれば、でも雇用するまででは・・」という方には特におすすめです。
自社にWEB・SNS運用、KPI(目標設定)、Googleアナリティクスについて、
スポットで相談できる担当者がつくイメージです。
月55,000円~(税込)という低価格で上場企業でWEBマーケターだったプロフェッショナルのメンバーと顧問契約できる安心感は、本サービスの最大のおすすめポイントです。
中小企業向けにおすすめのSEO対策、オウンドメディアを強化したい方向けのWEBコンサルです。
WEB診断はもちろん、記事や特定ジャンルのオーガニック検索でアクセスを集めたい方向けのサービスです。
一般的に、数十万円するコンサル費が16,500円~相談できるという圧倒的な安さの魅力の一つです。
またプレミアプランだと、競合他社の分析もしてくれて、
差別化を図るようなポジショニングやSEOワードなどを提案してくれます。
長期的に広告を使わなくても一定の集客できるように、
検索結果上位表示したい方は是非一度SEO無料相談をしてみてください。
Googleアナリティクスのダイレクト以外の流入経路
ダイレクト(Direct)とはトラフィック(流入経路)の一種ですが、
Googleアナリティクスでは以下のようなそれ以外の流入経路を確認することができます。
- オーガニック検索(Organic Search)|検索エンジンで特定ワードを調べたときのトラフィック
- リファラー(Refarral)|外部の Web サイト上に張られた自社WebサイトのURLリンクからのトラフィック
- SNS(Organic Social)|TwitterやFacebookなどSNSのからのトラフィック
- 有料検索(Paid Search)|有料広告(リスティング広告)からのトラフィック
- ディスプレイ(Display)|バナー広告などのディスプレイ広告からのトラフィック
- メール(Mail)|メールの文中に張られたURLからのトラフィック
流入経路の全体的なボリューム、比率、推移をみながら、
「自社Webサイトはどの流入経路が多く、どの流入経路が少ない」と理解することで、
優先的にどのような戦略を打てばよいのかというのが判断しやすくなります。
まとめ|Googleアナリティクスのダイレクトを減らすことで精度の高い分析を
直接リンクの中でGoogle自体が参照元のリンク場所を特定できないダイレクト(Direct)を減らすことで、
どんな経路でサイトに訪問したかというのが明確にすることができるようになります。
サイトに訪問した経路が理解できると、
どのようなコンテンツを制作すればよいか、どんな記事が好評なのかというのがより分かりやすくなり、次の施策を打ちやすくなります。
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